Luca Mantovanelli(ルカ・マントヴァネッリ)シグネチャー・モデル “LM1”


1983年、イタリアの音楽一家に生まれたルカ・マントヴァネッリは、幼い頃から天性の才能を発揮、ドラム、ベース、管楽器を学び始めた後にエレキ・ギターに専念。最初は独学だったものの、アドリアーノ・グァリーノやマルコ・スフォグリに師事し、加えてアントニオ・デ・イノセンティスからはクラシック・ギターも学んでいます。
またビレリ・ラグリン、パット・マルティーノ、ロベン・フォード、フランク・ガンバレ、エディ・ヴァン・ヘイレン、マイケル・ブレッカー、オスカー・ピーターソン、ゲイリー・バートンといった多くのミュージシャンから影響を受け、スタイルを吸収したことで、驚異的ともいえるその多様性を育んでいくことになりました。
その後900ビッグ・バンドへの参加によってジャズ・パフォーマンスへの扉を開き、マッシモ・モリコーニ、シルビア・パニらとのコラボレーションも行っています。2011年にはサン・ジョヴァンニ・テアティーノで開催されたFB ジャズ・フェスティバルで、マイク・スターン、ジェフ・バーリンらとも共演を果たし、名実ともにロック、ジャズいずれにも通ずるギタリストとして認知を高め、オンライン・レッスン・サイトであるJamTrackCentral.comではジャンルレスなギター講師として活躍しています。
2023年、IbanezはAZファミリーのシグネチャー・アーティストとして彼を迎えます。
LM1はまさに、彼の幅広い音楽性を余すことなく表現できるギターとして、IbanezとAZを新たな次元へと進めてくれることでしょう。

AZ Oval C S-TECH WOOD® Roasted Maple 1pc neck
ネックには窒素加熱処理技術である”エステック処理”されたメイプル材を使用しています。エステック処理された木材は形状安定性、反りに対する耐久性、耐水性、温度変化に強いといった特徴を持っており、日本国内で特許技術を取得しています。
指板とネックの接着面から指板エッジにかけてなだらかに落とし込むようにシェイピングし、指板エッジを丸めたコンフォート・グリップです。ボールミル加工によって正確に且つ確実にその形状を再現しています。
ネック幅はナットで42mm、最終フレットで56.4mmに設定し、ロー・フレット部では握り込みやすさ、ハイ・フレット部にかけては親指をネック裏に置くクラシカル・スタイルでの演奏性を特に配慮した形状となっています。
フィニッシュには弾き込まれたギターのネックの様な質感のオイル・フィニッシュ仕上げを採用しています。

Blender
伝統的なSSS配列、5Wayスイッチ仕様を基本としながらも、ネック側またはブリッジ側のピックアップの音をブレンドすることにより、バリエーション豊かなサウンドを奏でられる”ブレンダー”機能を搭載しています。
ジャック側のトーン・ノブの回し具合と5-Wayピックアップ・セレクターの位置を組み合わせることによって、ネック側またはブリッジ側ピックアップのミックス具合が調節可能で、演奏中でも手軽に操作でき、サウンドメイクの幅を広げます。

Gotoh® T1702B tremolo
LM1-LWHに搭載するのは、ウォームでブライトな音色とレゾナンスの良さが特長のブラス製サドル&イナーシャ・ブロックを採用したT1702Bトレモロ・ブリッジです。
弦間ピッチは10.5mmのナロー・スペーシング設計で、スキッピングやハイブリッド・ピッキングなどの、弦間をまたいだピッキングのしやすさを追求しています。
また、Ibanez Edgeトレモロのアームや、ウルトラ・ライト・トレモロ・アーム(カーボン製/UTA20/別売)も流用出来るアーム・ソケットを採用。従来のアームの様に回し入れることなくスナップ・インでアームを装着することが可能です。アーム取り付け部のトルクキャップを回転させることで、簡単にトレモロ・アームのトルク調整ができます。加えて、スタッドに埋め込まれたイモネジでがっちりと固定することで、チューニングのスタビリティやレゾナンスに大きく貢献するスタッド・ロック機構をも標準装備しています。