Lari Basilio(ラリ・バシリオ)シグネチャー・モデル “LB1”



ブラジル・サンパウロ出身のギタリスト、Lari Basilio。
8歳からギターを弾き始めたLariは、そのたぐい稀なテクニックと楽曲制作のセンスによって、ギター・コミュニティでも急速に支持を拡大している最も注目すべき新世代のギタリストです。
2019年に発表した自身のオリジナル・アルバム『Far More』では、ジョー・サトリアーニと共演。さらにはサイーダ・ギャレットやヴィニー・カリウタ、ネイサン・イースト、グレッグ・フィリンゲインズといったレジェンド・ミュージシャンをゲストに迎えて、ソウルフルな楽曲を生み出しました。
テクニカルでありながらメロディックであること、ヘヴィなロック・サウンドから繊細なタッチを要求されるクリーン・トーンまで、さらにはLariのルーツである母国ブラジルの音楽など、表情豊かに楽曲を奏でるまさにボーダー・レスなプレイヤーです。
IbanezとLariは、AZSシリーズをベースとして、シグネチャー・モデル”LB1”を創りました。
LB1専用に新たに開発されたピックアップ、コンパウンド・ラディアス指板など随所に込められたこだわりは、LariのみならずLB1を手にしたギタリストの可能性と表現力をさらに大きく拡げることでしょう。
Lariのシグネチャー・カラーともいえるヴァイオレット・フィニッシュのモデル"LB1-VL"を発表して2年が経過した2023年、ホワイト・フィニッシュのモデル"LB1-WH"が新たに加わりました。

Single-Cut “AZS” Body
シングルカットでありながら、抱え心地の良さとコンテンポラリーなデザインを目指したオリジナル・ボディ形状です。エルボー・コンターと薄く仕上げたボディ・コンターがプレイヤーとギターとの一体感を生み、演奏性向上にも大きく貢献します。またボディのくびれを深くすることで抱えた時やステージ上での取り回しが良く、高い演奏性を実現しています。座位/立位に関わらずギターを抱えた瞬間にフィット感が感じられるエルゴノミックな設計です。

Seymour Duncan® Lari Basilio pickups
LB1専用に開発された、Seymour Duncan®製ピックアップを搭載しています。それぞれ個性的ながらも、それらが絶妙なコンビネーションを生むことにも重きをおいて開発されました。
ネック・ピックアップにはアルニコ5とアルニコ4のマグネットをミックスした存在感のあるヴィンテージ・トーンを、ミドル・ピックアップにはアルニコ5とアルニコ2のマグネットをミックスしたピックアップを搭載しており、音色の選択肢を広げると同時に、ユニークな外観を実現しています。
ブリッジ・ハムバッカーにはアルニコ5マグネットを採用しており、クリーンからハイゲインまで幅広いトーンにわたってアタックと明瞭さに重点を置いた、汎用性とバランスの良いボイシングが施されています。Lariが目指すサウンドにとって、汎用性の高さは不可欠であり、これらのピックアップはそれを実現してくれます。

S-TECH WOOD Roasted Birdseye Maple neck & fretboard
ネックと指板には、エステック処理したバーズアイ・メイプル材を使用しています。
エステック処理された木材は形状安定性、反りに対する耐久性、耐水性、温度変化に強いといった特徴を持っており、日本国内で特許技術を取得しています。

AZ Oval C shape
現代のギタリストに向けたギター・シリーズ”AZ”の最大の特徴の一つである、スムースなネック・グリップ形状:AZ Oval C(オーヴァル”C”)をLB1にも採用しています。
指板とネックの接着面から指板エッジにかけてなだらかに落とし込むようにシェイピングし、指板エッジを丸めたコンフォート・グリップです。ボールミル加工によって正確に且つ確実にその形状を再現しています。
ネック幅はナットで42mm、最終フレットで56.4mmに設定し、ロー・フレット部では握り込みやすさ、ハイ・フレット部にかけては親指をネック裏に置くクラシカル・スタイルでの演奏性を特に配慮した形状としています。