AZ with Single-cut Body “AZS”


Ibanezが培ってきた全て“AからZまで”を注ぎ込んで生み出したAZファミリーに、シングルカット・モデルの"AZS"が新たに加わりました。
AZで体現したコンセプトを引き継ぎつつも、"AZS"ではトラッドなルックスと良い意味でそれらを裏切る随所に施したモダンなスペック、プレイ・アビリティとメンテナンス性の高さを両立した新開発のオリジナル・ハードウェア、ロック/ブルース/ジャズ/ネオ・ソウルといったプレイ・スタイルにも幅広く対応し、それらに求められるサウンド・メイクを可能にするピックアップと電装など、"AからZまで"を冠するに相応しいもう一つのスタンダードを目指して開発されました。

AZ Oval C shape
現代のギタリストに向けたギター・シリーズ”AZ”の最大の特徴の一つである、スムースなネック・グリップ形状:AZ Oval C(オーヴァル”C”)をAZSシリーズにも採用しています。
指板とネックの接着面から指板エッジにかけてなだらかに落とし込むようにシェイピングし、指板エッジを丸めたコンフォート・グリップです。ボールミル加工によって正確に且つ確実にその形状を再現しています。
ネック幅はナットで42mm、最終フレットで56.4mmに設定し、ロー・フレット部では握り込みやすさ、ハイ・フレット部にかけては親指をネック裏に置くクラシカル・スタイルでの演奏性を特に配慮した形状となっています。

Gotoh® & Ibanez co-designed "In-Tune" saddles
3WAYサドルは、シングル・カット/フラット・トップ・ギターのサウンドに欠かすことのできない要素でありながら、一方でイントネーションとチューニングの精度には難がありました。そこで、サドル上に弦溝加工をすることでイントネーション精度向上を実現したのが、Gotoh®製”In-Tune”サドルです。弦溝には、クラシック・タイプ・サドルに発生しやすい”弦ズレ”が起こらない、という利点もあります。
その設計思想を受け継ぎつつ、AZS専用に開発したのがこのGotoh®&Ibanez “In-Tune”サドルです。
まず、スキッピングやハイブリッド・ピッキングを好む現代のギタリストの嗜好を汲み、弦間ピッチは10.5㎜に設定(市販のIn-Tuneは10.8㎜)しました。
弦間ピッチを揃えるには、各サドルの傾きが小さい方が好ましく、これを実現すべく、Gotoh®&Ibanez “In-Tune”サドルでは、1弦と6弦の弦溝だけを他の弦よりもわずかに深く設定しそれぞれのサドルが外側に過度に低くなることを防いでいます。また、サドルの側面を緩やかなラウンド形状に設計することによりサドルのエッジ同士が相互に押し合って弦間ピッチが狂うのを最小限に抑えます。