AZシリーズでラインナップする7弦ギターの新世代モデル"AZ-7"
Ibanez AZは、Rock/Metal/Fusionをバックグラウンドとしたギタリストに向けて、あらゆる演奏シーンへの対応力を追求し開発されたギターである。
一方でそのリリース以来、高いプレイアビリティを備え、豊富な音色やレンジの広さ、そしてシーンを選ばない対応力を持った7弦モデルへの展開は、渇望の声としてメタルのみならず様々なジャンルのギタリストから耳にすることとなった。
彼らの声を原動力に、2021年、Ibanezは多弦ギターのパイオニアとして2つのAZ-7モデルを世に放つ。
それは、30年近くに渡り培った多弦ギターの開発〜製造に対するノウハウを注ぎ込み、またAZの創造で得られた資源やスペック、経験則を最大限に詰め込んだ、新境地の7弦ギターと言えるだろう。
AZ7 Oval C Neck Grip
既存のAZシリーズ6弦モデルは、自社・他社問わず数十種類のギターのネック・グリップを計測、分析して完成したオリジナル・ネック形状を採用しています。指板とネックの接着面から指板エッジにかけてなだらかに落とし込むようにシェイピングし、指板エッジを丸めたコンフォート・グリップです。ボールミル加工によって正確に且つ確実にその形状を再現しています。
AZ-7モデルでは、6弦モデルと同様のネック厚を踏襲、AZシリーズに共通するスムースなグリップ感を感じていただけます。
ネック幅はナットで47mm、最終フレットで66mmに設定しています。
Seymour Duncan® Hyperion™-7 Pickups
長い歴史を持ちつつ、今も尚新たな取り組みを続けているピックアップ・ブランドの代名詞Seymour Duncan®社とのコラボレーションによって生まれたAZシリーズ専用ピックアップ、ハイペリオン。歪ませてもどこかに原音のクリーンさを残す様、出力を抑え気味にし、ピッキングの追従性と再現性にポイントをおいたカスタム・ピックアップです。
新たに開発した7弦用のハイペリオン・ピックアップを搭載しています。7弦でアプローチする低音域から1弦で紡ぐ高音域まで、トータルのバランスを重要視しつつもエフェクトの乗りの良さも追求しました。
Gotoh® T1872S tremolo bridge
IbanezとGotoh®とのコラボレーションで生み出したAZシリーズ専用の” T1802”トレモロ・ブリッジを新たに7弦用にアレンジした”T1872S”トレモロ・ブリッジを搭載しています。
弦間ピッチは6弦モデル同様に10.5mmのナロー・スペーシング設計で、スキッピングやハイブリッド・ピッキングを多用するプレイヤーが要求する、弦間をまたいだピッキングのしやすさを実現しています。
音の立ち上がりが良さと、ソリッドかつファットなサウンドの両立を実現する、硬質な切削チタン製サドルと切削スチール製イナーシャ・ブロックを採用し、伸びのある高音域を特徴としています。
また、Ibanez Edgeトレモロのアームや、ウルトラ・ライト・トレモロ・アーム(カーボン製/UTA20/別売)も流用出来るアーム・ソケットを採用。従来のアームの様に回し入れることなくスナップ・インでアームを装着することが可能です。アーム取り付け部のトルクキャップを回転させることで、簡単にトレモロ・アームのトルク調整ができます。加えて、スタッドに埋め込まれたイモネジでがっちりと固定することで、チューニングのスタビリティやレゾナンスに大きく貢献するスタッド・ロック機構をも標準装備しています。スムーズなアーミングやアームアップが可能な2点支持フローティングを採用、トレモロ・スプリングは適度なテンション感を狙って4本掛けしています。
Alter switch for dyna-MIX wiring
ミニ・スイッチの切替えひとつで自由自在にハムバッカーとシングルコイル・モードを行き来することができ、多数のサウンド・バリエーションを確保しています。
限られた機材で限られた機材で一人何役もこなさなければならない現代のギター・プレイヤー向きのスイッチング・システムです。
●Alterスイッチ
SSHモデル…ネックとセンターのシングル・コイルをシリーズ配線し、24Fのネック・ハムバッカー・サウンドをシミュレートしています。
HHモデル…リアルなシングルコイルサウンドを実現するPower Tapモードへの切り替えとなります。片方のコイルはタップさせ、もう片方のコイルの低音域を生かす特殊配線が施された、ただのタップでは得られないクリアな高音域と太くて輪郭のハッキリしたサウンドが特徴です。