Munky
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GROUP
Korn
- U.S.A.
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Model (s) Used :
K7
BIOGRAPHY
メンバー: Jonathan Davis(ボーカル) / James "Munky" Shaffer (ギター) / Brian "Head" Welch (ギター) / Reggie "Fieldy" Arvizu (ベース) / Ray Luzier (ドラム)
永遠に続く絆もある。それは何が起ころうとも曲がることも傷つくことも壊れることもないものだ。特別な何かが彼らを一つにし、そしてその繋がりは時を経るごとに強まっている。
KORNのそうした絆は1993年にJonathan Davis, James "Munky" Shaffer,、Reginald"Fieldy" Arvizu,とBrian "Head" Welchがバンド結成を決心した時から始まった。彼らは共にスタジオやステージで血と汗と涙を流し、その後のロックシーンの行く末に多大な影響を与えることになるユニークで不吉なサウンドを生み出した。6枚の独創的なアルバムを発表し、2度グラミー賞を獲得し、無数のライブをソールドアウトにした後の2004年にHeadが自身と向き合うために脱退する。KORNはその後も歩みを止めず、2007年には新たにパーマネントメンバーとしてRay Luzierをドラマーに向かえ、4枚のエピックなフルアルバムを発表している。中でも2011年発表のThe Path of Totalityはダブステップとメタルのハイブリッドの画期的な作品であった。
そうして活動を続けながらも、彼らは兄弟を再び迎え入れるためのドアを常に開けておいた。そして2012年、KORNがCarolina Rebellionフェスティバルのヘッドライナーを務めた際に待望のリユニオンが実現した。Headがステージに登場し、伝説的な"Blind"のリフを奏でたのだ。こうしてバンドは初期の絆を取り戻したが、それは同時に変革の時でもあった。パラダイムシフトが必要だったのである。
こうしてKORNの11枚目となるスタジオアルバムTHE PARADIGM SHIFTが発表された。Headと再合流したバンドはKORNの原点であるカリフォルニア州ベーカーズフィールドに集結した。故郷のリハーサルスタジオで曲作りを始めると、すぐに全てがあるべき姿であると感じることが出来た。
「人間は皆人生においてあるべき場所に存在しているんだ」とHeadは語る。「だから俺は戻ってきた。もうここにネガティブなものは一切無い。全ては変ったんだ。皆前を向いている。バンドへの再加入という機会そのものがそのことをあらわしているし、その時俺は思ったんだ。俺はこいつらを誰よりも良く知っているし、無条件の愛情を持っている。復帰するのは今しかない、とね。あらゆるサインがそう示していたんだ。脱退してから俺は自分自身を立て直したし、それは彼らにとっても同じことだった。だから今は最高の状態なんだよ」
Jonathanも合意する。「Headが戻ってきた時、それまで彼が抜けていたとは思えないような感じだったんだ。俺たちは彼の準備が出来て全ての条件さえ整えば、いつも帰ってきて欲しかったんだ。Carolina Rebellionは俺たち全員にとって目が覚めるような出来事だった。俺は嬉しかったよ。そこから俺たちは皆で次のステップに進んで最高のアルバムを作る準備を進めたんだ」
Rayは「これは俺にとっても夢のような出来事だったよ。」といって微笑む。「バンドに加入して以来ずっと、オリジナルメンバー4人を前にしてプレイするという栄誉が欲しかったんだ。彼らの間には疑いようのないマジックがあるからね」
Munkyは「皆それぞれがバンドとしてどうありたいか、明確なビジョンを得るために苦難を乗り越える必要があったんだ」と語る。「俺たちはもう一度楽しみたかった。結局のところそれが俺たちがやるべきことだからね。今の俺たちには新たなバイタリティがある。全員父親にもなったしね。明日のことを考えることになったんだ。それは10年前の俺たちにはなかったものだ。あの頃は将来のことなんかどうでもよかった。でも今の俺たちには自分たちと家族の健康が何よりも重要だ。そうした考えが俺たちにベストな音楽を作るのに必要な見方を与えてくれたんだ。俺たちの音楽は永遠に行き続けるだろうし、そのことを誇りに思うよ」
2013年に彼らはLinkin ParkやThree Days Graceも手がけたプロデューサーDon Gilmoreと共にスタジオ入りした。偽りもわだかまりもなく、皆がそれぞれのキャリアにおいて最高のアルバムを作るという目標のもと結束した。
「ずっと目指していた音がここにはあるんだ」とFieldyは説明する。「俺たちはこれまで何年も一緒にプレイしてきて、自分たちをインスパイアしながら新たな何かを生み出してきた ? それでも結局それはKornなんだ」
プロデューサーのGilmoreからの後押しもあった。彼はバンドに曲作りに専心させ、その中から彼らはこれまでの中で最も幻惑的でヘヴィなフレーズを次々と生み出していった。
Rayは語る。「Donは全てを次のレベルの押し上げてくれたんだ。彼は単なるプロデューサーではなくてミュージシャンでもあるし、曲の細部にまでこだわるんだ。彼のおかげで本当にベストの作品を作れたと思うよ」
Jonathanは笑みを浮かべながら語る。「Donはクレイジーなんだ。彼は俺を上手にプッシュしてくれたよ。’フォース’を使って正しい方向に俺を導くんだ。それは決して困難なものではなく、素晴らしい体験だった。とにかく彼の素晴らしさは言い尽くせないよ」
Munkyも同様に「彼はうまいこと俺たちを自分達の’コンフォートゾーン’から引き離したんだ」と語る。「彼は俺たちに新たなハーモニーやコードをトライさせるんだ。結果として、新たなカオスにたどり着くことが出来たんだ。そしてそれは今の俺たちにとってあるべき姿だったんだ。偶然ではなく、この瞬間、このアルバムがあることは運命のようなものだったんだ」
不吉なギターが劇的に破壊的なブリッジへと朽ちていく"Punishment Time”のような曲はあるべき姿と感じることができるだろう。一方で、"Lullaby for a Sadist"ではシアトリカルさをまとったクリーンギターをバックにJonatahnが吸血鬼のようで、痛烈で、本能的なうなりで曲を支配している。"Love & Meth"は揺さぶりをかけるような7弦の暴力と猛烈なサビで構成されている。そして、ファーストシングルの"Never Never"だ。この曲ではスローなビートが甲高い電子音と融合した後に"Got the Life"や "Freak on a Leash"の猛烈さを思わせるような躍動感を持つコーラスへとつながっていく。
「あの曲を仕上げた夜は信じられない思いだったよ」とJonathanは言う。「あの曲は人間関係についての曲なんだ。生きていいれば最悪なこともあるし、ひどく傷つくこともある。そんな時、”もうたくさんだ。愛することなんかごめんだ”と思ってしまうんだ。人生には良い父親でなくてはいけない、良い夫でなくてはいけない、良い恋人でなくてはいけない、とかとにかく色んなプレッシャーがある。人間関係の中で生きていくというのは大変なことなんだ」
アルバムのレコーディング中、Jonathanの子供たち、ZeppelinとPirateがスタジオにやってきた。父親がレコーディングしている間、子供たちは絵を描き、様々なインスピレーションを提供した。「俺は没頭したかったんだ」とJonathanは語る。「息子たちがそこにいることも俺にとっては必要なプロセスの一つだったんだ。俺も子供の頃、同じスタジオで親父が仕事をしているのを見ていたんだ。そして今、自分の子供たちがここにいて俺は自分の仕事をしている。運命のようなものを感じるよ。レコーディング中俺たちはキャンプ生活をしていた。まるで大きなパジャマパーティーみたいで子供に戻ったようだった。子供たちには助けられたよ。彼ら無しにはやり遂げられなかったかもしれない」
ある意味において、今回のアルバムタイトルはバンドの精神性そのものを要約したものと言えるだろう。「物事の見方が変わった、ということなんだ」とMunkyが説明する。「インターネットでThe PARADIGM SHIFTと関連したアートを見つけたんだ。それは鴨の絵なんだけど、別の角度から見ると兎に見えるんだ。物事は見る角度によって見え方も様々だ。そして俺にとってそれは新たな考え方で、意識の転換だった。そしてそれはポジティブな方向へのバンドの転換だった。俺達自身は同じ人間で、何も変わっていない。ただ、音楽に対してより優れた見方が出来るようになったんだ」
KORNはそのバンド名を関した象徴的なデビューアルバム以来、長きにわたって活動を続けており、その間絶え間なく彼等自身、もしくはヘヴィミュージックに対して挑戦をし続けてきた。それは何故か。その答えは彼らの持つかけがえのない唯一無二の絆にある。
「俺達の絆は今、これまでで最高に固いんだ」とHeadは語る。「Munky、Fieldy、Ray、Jonathan、そして俺は、自分たちをお互いに強くしてくれる存在なんだ。自分の人生の背中にこんな友人たちがいてくれるというのは本当に心強いよ。ファンももちろん素晴らしい。この作品はファンに捧げるものだ。俺たちには才能があって、そしてそれをファンに提供しているんだ。ファンが俺達の音楽で高揚する、それが俺達にとっては最も重要で、最高なことなんだ」
最後にJonathanが付け足す。「彼らは俺の兄弟だ。そして俺たちはともに自分たちに正直にやりたいことをやっている。そう、これは新たなチャプターの幕開けだ。これもfucking Kornなんだ」 - Rick Florino, 2013年6月
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